企業のホームページ担当って、どの部署が多いのか?

『他の会社って、ホームページはどこの部署で担当しているんだろう??』

僕がしばしばお客さんから受けた質問です。
僕のお客さんにおける状況を数えてみたところ、約4割が広報と情報システム部門、残りの2割が事業推進などの企画室、営業部、社長室や、ホームページ専属部門でした。

企業によって事情は異なるのでしょうが、大企業になるほど、もしくはBtoCのビジネスを展開されている企業ほど、ホームページ専属の担当部署が多くなるように思います。一方、おおむね企業単体の売り上げが1,000億以下のBtoB企業は、広報や情報システム部門で、ホームページ関係の職責を担われているケースが圧倒的に多いように思います。


上記の質問をされる方は、多かれ少なかれ、ご自身がホームページの担当をされていらっしゃることに疑問を感じていらっしゃいます。
いわく、
『情シスは、会社のシステム面を担当する部門であり、情報発信のようなソフト面を求められても困る』
『広報に、インターネット、Webのテクニカルな知識はないから、ホームページは手に余る』
などなど...、話を聞いていると、どのような主張にも、それ相応の妥当性があるように感じます。

ホームページ担当者の意見を聞き入れ、実際にホームページ専属部門を立ち上げられた会社もありますが、実際にはなかなか難しいものと思います。また、ホームページ専属部門を立ち上げられたものの、運営が立ちいかず、結局元の鞘(前担当部署)におさまった例もありました。


ホームページの積極的活用を目指される企業にとっての最良の選択肢は、ホームページやWeb戦略の専属部門を立ち上げることでしょう。
ただ、それができない企業、もしくは望めないホームページ担当者は、どのようにすべきか。

僕がお勧めしていたことは、社内各部署に、ホームページの向上を目指す"仲間"を作ること。
営業に一人、開発に一人、研究や人事に一人...、という風に、ホームページに関し、一緒に相談できる仲間/協力者を増やしていくことが、このような悩みを持つホームページ担当者にとって、有効な解決手段のひとつになるはずです。


ケースバイケースではありますが、ホームページ担当者が、一人で腐心してホームページ運営に四苦八苦しているケースを、僕はたくさん見てきました。

当たり前といえば、ごく当たり前のことですが、一人/一部門でできることには、限界があります。
仲間を増やすことが、担当者の気苦労を減らし、そして、よりホームページの質を高めることで、結果として企業の価値向上の一助にもなります。


『仲間の増やし方』については、また別項で、記載しますね。