【HP担当者の悩み】 HPリニューアル 担当者の理由と悩み

前回に続くのであれば、SEOのことを書くべきなのですが。
まじめな話が続くのもつまらない(僕が...、ですよ)ので、『ホームページリニューアルを検討する際の理由と、HP担当者の悩み』について、僕が経験したことを交えつつ書きたいと思います。


まじめに考えれば、HPリニューアルを行うための理由としては、以下のようなものが挙げられるかと思います。

  • 前回のリニューアルから、ずいぶんと時間がたっている
  • ホームページに記載されている内容が、現在の会社の事業内容、サービス内容、商品内容などと異なってきている
  • 会社に大きな変化があった(上場廃止、買収による子会社化、社名変更など)
  • ホームページの質を向上させたい(デザイン、ユーザビリティ、問い合わせ窓口、個人情報対応など)
  • アピールポイントを変えたい(CSRの訴求強化、採用目的からビジネス目的への転換など)


上記に挙げたのは、いずれも、言うなれば『まともな理由』です。
ホームページ担当者の方々の現実からすると、実際はいろいろあろうかと...、というか、いろいろありました。

  • 上司に、『担当なんだから、そろそろリニューアルしろよ!』と言われた

→ 明確な理由はないケースがほとんど。
  ひどい場合は、言った張本人である上司が忘れているケースも。

  • 営業から、『ホームページがダサい』とクレームをつけられた

→ これも具体的な理由を示してくれないことがほとんど。
  たいてい、口の悪い営業から頭ごなしに言われる。

  • HPリニューアルをしないと、仕事をしていないように思われる

→ ばかげているように思えますが、意外と多いのがこれ。
  社内外を問わず、周囲から『リニューアルしないの?』と言われ、
  徐々に『リニューアルしないと...』と思い始めるケース。

  • 『競合のHPの方が、良くできているね』と言われた。もしくは、自分でもそう思う。

→ 『隣の芝生は青い』のパターンですが。
  本当に青い(よくできている)場合は、担当者のフォルトとみなされるケースもあり、
  聞き流せなくなってしまいます。


企業ホームページって、社内外を問わず、皆が同じように見えるものなので、HP担当者に対する風当たりはどうしても強くなりがち。
まして、最近だと個人的にBlogをやっていたり、インターネット/ホームページ事情にかなり明るい社員もいたりして、テクニック/技術的な話だと、HP担当者を凌駕しているケースも多々あろうかと思います。

そうすると、HP担当者の自発的行動ではなく、周りの声に押される形で、ホームページリニューアルを検討しなくてはいけないケースも、実際に数多く見てきました。


では、HP担当者はどうすべきかというと、
『本当にHPリニューアルをすべきかどうか?』
自分自身で考えてみるべきです。

リニューアルをすると決めたら、その理由を明確にする。
リニューアルが不要だと思っても、その理由を明確にする。

どちらにしても、周りがホームページについて、あ〜だこ〜だ言い始めたら、HP担当者としては、きちんとそれに対して裏付けのある意見を持たなければなりません。会社員である以上、当たり前のことですが。


ところで。
『本当にHPリニューアルをすべきかどうか?』かどうか、ご自身で判断がつきかねるHP担当者の方。
そういう場合は、今お付き合いのあるHP制作会社の営業やWebディレクターに相談しましょう。
今リニューアルを行うべきかどうか、また行うにしても、行わないにしても、その理由を入れ知恵してもらいましょう。

で、仮にそこで明確なアドバイスをもらえなかったり、意見に客観性がなくて頼りにならなかったり、もしくはHPリニューアルをする前提で一方的に話を進められたりした場合は...

そんなHP制作会社とは、付き合いを考え直したほうが良いです、ホントに。
このBlogのメインテーマでもある、HP担当者の苦労を鑑みた場合、制作会社の能力如何は、担当者の職務遂行に大きく影響を及ぼします。

このようなHP担当者が困っているケースで、仕事をもらう立場(HP制作会社)としては、目先の売り上げ等々下心に惑わされず、きちんとしたアドバイスをできるかどうかは、元営業である僕自身の経験としても確かに心情的にしんどいこともありますが。

でも、こういう時にこそ、協力を求められるパートナーでないと、HP担当者としては、長くて良い付き合いはできないはずです。そこは、お金を支払う側の立場として、冷静にご判断されるべきと思います。