天才は、Webアプリケーション開発に向かない?

これは、あるWebアプリケーション開発においての、自分の失敗談なのですが。


某企業の、とある支店長から、『売り上げ向上につながるようなホームページの活用方法を考えたい』との相談を受けたことがありました。何度か打ち合わせを繰り返し、結論として特定取引先向け限定の商品をはじめとする各種情報配信サイトを構築することになりました(その結論に至ったプロセスは、ここでは省かせてください)。

この支店長、担当テリトリーとしては、他支店長に比べ、正直痩せた畑を担当させられており、それゆえに『売り上げ向上につながるようなホームページの活用方法を考えたい』と言い出したわけですが。
実に優秀で、かつ発想豊かな方でした。
支店長という管理職でありながら、現場の状況を誰よりも深く理解し、かつ取引先担当者の考え方、嗜好等も細かく把握されていらっしゃる。目的がぶれず、どんな発想も枠にとらわれず、受け入れられる大らかさを持っていて。否定ではなく、常に改善策を模索される、素晴らしい方でした。

こういう方とのお仕事は、非常に楽しく、私も私なりにいろいろなアイディアを考え、ともに検討し、そして件の『特定取引先向け限定の商品をはじめとする各種情報配信サイト』構築に至ったのですが。
結果としては、このWebアプリケーションは、大失敗に終わりました。

残念でしたね...


失敗の理由、それは一言でまとめてしまえば、
『天才の作品に、現場がついていくことができなかった』
ということになるでしょうか....



-『もっと良くしよう』という改善意識が裏目に出た
『特定取引先向け限定の商品をはじめとする各種情報配信サイト』というのは、簡単に言ってしまえば、営業が日々客先を訪問したり、電話/メール等で行う対お客さんへのアプローチをWeb化することで、その効果を最大化かつ効率化しようというものでした。

従来業務を内容を変えずにアプリケーション化、つまり単純移植したのであれば、このような問題は発生しなかったと思います。
しかしながら、本ケースでは、業務改善を同時に目的としてしまったため、従来業務の進め方に対し、大幅なプロセス変更を伴うことになりました。

イメージ的にはこんな感じですね。
新しい行程を追加したり、従来工程の変更を行ったり、結果として『特定取引先向け限定の商品をはじめとする各種情報配信サイト』において完成したプロセスは、従来の業務プロセスとは似ても似つかぬものになったわけです。

つまり、この『特定取引先向け限定の商品をはじめとする各種情報配信サイト』の導入によって、現場はまったく今までと異なったアクションを行うことと等しい状況におかれ、これが大きな導入および運用に対する障壁になったわけですね。


-設計の基本思想が難解すぎた
簡単に言ってしまえば、何のために、どうしてこの『特定取引先向け限定の商品をはじめとする各種情報配信サイト』を作り上げたのか、これによって、お客さんにどのような貢献をしたいのか、そしてその結果としてどのような形で恩恵(売り上げ拡大)につなげていくのか、これを理解していないと、運用が困難なアプリケーションだったわけです。

例えば、商品情報を入力する際、本Webアプリケーションには、『相手にどのようにアピールしたいか』という思想が不可欠で、必ずそのメッセージを入力しなければなりませんでした。そして、そのメッセージが営業戦略と照らし合わせて適当か否かを判断するチェックプロセスを設けました。

営業の立場からすると、これはごく当然のことなんですけどね。
ただ問題は、対面営業ではなく、Webを介した情報発信であるということ。つまり、これまでの判断とは違った判断基準や、商品アピール、伝え方が必要になるわけです。

ある思想、考え方を、あらためて理解し血肉とすることには、当然それなりの困難を伴うわけですが。
運用する方々にとって、この困難が障壁となったわけですね。


-運用ワークボリュームが大きすぎた
あるシステムを導入するということは、そのシステムを運用するための時間が新たに発生するということになります。これは、メールクライアントであろうと、給与システムであろうと、その負担の大小はあれど、避けることのできない事実です。

本アプリケーションの仕様設計の段階で、運用が可能かどうかは、実は常に件の支店長の判断に任せていました。
でも、この人、優秀なんですよね...
だから、普通の人よりも、こなせる仕事量が多いんです...

本アプリケーションには、運用側ユーザーに対し複数の階層を設定、チェックプロセスを設けたのですが、それ故にシステム思想も複雑化、運用プロセスも複雑化、そして運用ワークも大きくなってしまいました。

導入研修を行った際、件の支店長の右腕の方が、『けっきょく、僕がやるんですよね...』としんどそうにつぶやいていたのですが。その右腕は、この運用ワークボリュームをこなすことも、設計思想を理解することも、その方以外の他の方々がこなすことは無理であろうと、即時に悟られたんでしょうね...



お金をかけてアプリケーションを開発する以上、最善のものを望むのは当然の姿勢です。
でも、そのアプリケーションを運用する人間の方も、同じタイミングで最善の状態になれるかどうかは、別な問題なわけですね。

アプリケーションをより良きものとするためには、プログラミングで対応が可能です。
でも、それを運用する人が、より良きレベルを目指そうとすると、その成長のための時間を設ける必要があります。

本件のケースは、大きく分けるとふたつの方法のいずれかを取るべきであったと思います。

  • この才能あふれる支店長の思想を、数回にフェイジングして実現する方法
  • この才能あふれる支店長の思想は採用するが、実際のアプリケーション仕様設計は、現場の意見を取り入れ、スケールダウンし、構築する方法


恥を忍んで、あえて私の失敗談を書いてみました。
本件、良い勉強はさせていただきましたが、お客さんには申し訳なかったと、今でもつくづく思います。

OpenSource系Webアプリケーションの難しさ

確か、2007年のことだったと記憶しているのですが。

OpenSourceをテーマにした、とある展示会にて、IBMJava系コーダーとOpenSource系コーダーを招き、パネルディスカッションを行っていました。
司会進行役が、Yahooオークション、mixiWikiなどの、時代の潮流を先駆けするWebサービスを例示し、その多くがOpenSourceで構築されていることを指摘。その理由を、Java系コーダーの一人に求めたところ、彼はこのように答えました。

『基本仕様が自ずと決まってくる業務系システムを普段手がけることの多いJavaコーダーには、自由な発想が求められる、このようなWebアプリケーション(※Yahooオークション、mixiなどのこと)は難しいかもしれませんね』

意を得たとばかり、司会進行役は以下のように発言。
『じゃぁ、Javaコーダーよりも、OpenSourceのコーダーの方が、頭が良いということですね!』
...、瞬間、場が凍りついたことは言うまでもありません...


このエピソードは、極端ではあるものの、OpenSource系Webアプリケーションに対する、ある種の印象を象徴するものではないかと考えます。

Javaよりも安価に構築可能なOpenSourceベースのWebアプリケーションは、業務系システムとホームページの隙間を埋めるツールとして、求められ、そして発展してきた歴史は、確かに存在するものと思います。
それは、あるケースでは、Eコマースサイトだったり、取引先向けの会員制掲示板だったり、在庫情報等を配信するためのEDI補助アプリケーションだったりします。そして、そういうものは既存のソリューションよりも、ワンメイクの受託開発型アプリケーションが多く採用されてきたことも、これも歴史かと思います。

『隙間』の形は、オーナーの望む形それぞれであり、既製品ではマッチしにくい。
それ故に、Javaより構築がしやすいOpenSourceで、ワンメイクのWebアプリケーションを新規構築するほうが、何かとメリットがある。
自ずと、それを開発するOpenSource系コーダーのコーダーは、形にとらわれない自由な発想のもと、アプリケーション開発を行う必要があり、スキルが上がる。

これが、前述のエピソードの発想かと思いますが。
実はここにOpenSource系Webアプリケーションの難しさが存在するものと、私は考えています。


ワンメイクのWebアプリケーションを新規構築する』ということは、同種の目的を持ったアプリケーション開発の実績が可能性が高く、またアプリケーションそのものの熟成度合いも当然少なくなります。
『形にとらわれない自由な発想』というのは、裏返せば仕様検討にあたっての参考となる前例や経験、もしくはロジックが少ないことにつながります。
そして、忘れられがちなことではありますが、JavaよりもOpenSource系の開発費用が安価であるということは、コーダーそのものの人件費が安い(※経験値の低さに所以することが多い)ことに加え、ほとんどの場合、業務系システムの開発工程のような複雑かつ多層的で、数多くの里程チェックの存在する開発プロセスを採用しないことに所以するケースもあるのです。


何が言いたいかと言うと。
OpenSource系コーダーが、すなわちJava系コーダーよりも、十把一からげに優れている、もしくは(少なくとも)柔軟な発想を持つというのは間違った認識だということです。

では、なぜ優秀なOpenSource系Webアプリケーション(Webサービス)が存在するかというと。
それは、Webアプリケーション(Webサービス)のオーナー側の思想が秀逸で、オーナー自身にOpenSourceのメリットを十二分に活かすことが出来る才覚があるからだと私は考えます。
もちろん、そのオーナーの理想を実現できるだけの能力を持ったコーダーの存在は不可欠ではありますが。


つまり、業務系のシステムに比べ、OpenSource系Webアプリケーションは、その自由度の高さゆえに、完成したアプリケーションの完成度の高さに、オーナー側の資質が影響する要素が高いと、私は考えています。


『お客さんの言うとおりに作ったのに...』
私が前職に入社した時、とあるお客さんとの間にトラブルが発生していました。
前職の会社が、そのお客さんに対し、ある種の注文システムを新規構築したのですが、これがお客さんの主張によると、『まったく使えない!』ということで、クレームになりました。
そのトラブルに関し、開発担当のOpenSource系コーダーが発した言葉が、『お客さんの言うとおりに作ったのに...』というわけです。

件のコーダーからすれば、お客さんに、あ〜だこ〜だ言われながら、苦労してお客さんの言うとおりにシステムを作ったのに、それが使えないと主張されること自体、理不尽極まりなく感じているわけです。
私の感覚からすれば、システム開発においては素人であるはずのお客さんの言われるがまま仕様設計する時点で論外と感じてしまうのですが、このような話は、システム開発においてはよくある話ではあります。



業務系であろうが、Webアプリケーションであろうが。
Javaであろうが、OpenSourceであろうが。
システム開発には、システム開発のプロである開発会社とお客さんサイドの、密接な理解と共同作業が不可欠です。
ただ、OpenSource系Webアプリケーションの開発には、お客さん(Webアプリケーションのオーナー)が果たさないといけない役割の比重が高くなってしまうものと考えています。

この点が、OpenSource系Webアプリケーション構築の難しさであり、また優位性ではないでしょうか。



本Blog、SEO関係のことをつらつらと書き連ねており、またもっと書きたい、書かなくてはいけないと思っているテーマがあるのですが。

私自身が積み上げてきた経験の中で、SEOのことって、率直ごくごく一部でしかないんですよね。
SEOって、語るに足ることはたくさんあるのですが、わざわざ私が書かなくても情報も世に氾濫しているし。
恥ずかしい言い方ですけど、SEOというテーマの中に、私の私らしさは希薄だよなぁ、と思いまして...
もうちょっと、私らしいテーマをピックアップしていきたいと思っています。


次は、Webアプリケーション開発において、私自身が失敗した例を挙げたいと思っています。

SEOの方法論④ キーワードの選定

引き続き、SEOの方法論について書きたいと思います。

『3.ターゲットとするキーワードに関する、優良なコンテンツが存在していること』のイントロダクションとして、本項ではキーワードの選定を取り上げます。


SEOについてのお客さんからの相談でよくあるパターンは、すごくざっくりとしたキーワードでのSEOを望まれるケース。例えば、『サーバ』、『オイル』、『おにぎり』など、ごく汎用的な一般名詞などですね。
このようなキーワードは、検索結果も多いため、SEOの難易度も上がるばかりでなく、そもそもターゲットとしたいユーザーを十分にホームページへ誘導できない危険性もあり得ます。

本項では、以下『ステーキ』というキーワードを例にご説明します。

+競合を考える
今日現在、『ステーキ』でGoogle検索を行うと、約3910万件の検索結果が表示されます。
一方、『ステーキ肉』で検索すると検索結果は約266万件。
『Tボーンステーキ』で検索すると検索結果は約156万件になります。

ライバルが少ないほうが勝つ確率が上がるのは当たり前の話ですね。
SEOというのは、絶対値としてのSEO対策レベルの向上も必要なのですが、相対値観点からのプランニングが結構重要だったりします。とてもイメージ的な言い方になりますが、SEO偏差値の平均:65で、かつライバルが3910万サイト存在するキーワード:『ステーキ』で戦うよりも、SEO偏差値の平均:55で、かつライバルが156万サイト存在するキーワード:『Tボーンステーキ』を戦場に選んだ方が、勝ち残りやすくなるということですね。

やみくもにざっくりとしたキーワードを選定せず、勝てる見込みのあるキーワードを選定するのも、SEOにおけるキーワード選定の一つのポイントです。


+あなたの特性を考える

  • ステーキをテーマにバラエティに富んだメニューを提供するチェーン展開レストラン
  • 素材にこだわり神戸牛だけを提供するステーキハウス
  • ステーキ肉を販売する通販サイト
  • ステーキの美味しい作り方(レシピ)を情報提供するレシピ情報サイト
  • ステーキ用の鉄板皿を制作するメーカー  などなど

上記に挙げたのは、SEOキーワード:『ステーキ』を望まれると想定されるホームページ、もしくはWebサイト運営者(運営社)を想像してみたものです。
もちろん、鉄板皿メーカーさんも、『ステーキ』で検索一位になればうれしいでしょうけど、率直あまり意味がないと思います。
『意味がない』の理由を補足すると。
SEOの目的は、以前も書いたとおり、売り上げ向上等、企業の事業発展に寄与させることです。けっして、SEOそのもの、つまり検索順位の向上が最終目的ではありません。
『ステーキ』で検索する人の多くは、おそらくはステーキを食べることに関する情報、つまりレストランだったり口コミ情報だったりを探すことが目的であり、ステーキ用の鉄板皿を求める方は、割合としては少ないでしょう。ステーキを食べたいと思っている人が、ステーキ用鉄板皿メーカーのHPに来ても、大半はすぐに去って行ってしまうはず。もちろん、ステーキ皿の売り上げ拡大は望みにくいはずです。

鉄板皿メーカーさんが、キーワード:『ステーキ』で検索順位一位になったとしても、PV(ページビュー)が上がるばかりで、Webサーバへの負担が増えるばかりでしょう。鉄板皿の売上向上もあるでしょうが、Webサーバへの負荷対策を考えたら、マイナスになるかも...しれませんよ。

露出が増えれば広告宣伝効果が上がるというのは、一面では正論です。しかしながら、マス・マーケティングからよりミクロなマーケティング、つまりターゲット・セグメンテーションを絞ることができるのが、Webマーケティングのメリットでもあります。

『あなたの特性』を把握し、後述の訪問者について考えるたうえで、よりROIの高いキーワードを選定するのも、SEOにおけるキーワード選定の一つのポイントです。


+訪問者を選定する
昔、とある量販店の新店開店時に店頭販売応援に立っていた時の話ですが。
私の接客を見た、その量販店の社長から、お褒めの言葉を頂戴したことがあります。
『君は、お客さんの購入するものを、君が決めることのできる接客が出来ている。それはとても重要なことだ』

これを、ホームページの運営に置き換えると。
ホームページ、もしくはオーナーたる企業側の求める訪問者を効率よく誘導することが、ホームページ運営に求められることであり、その手法の一つがSEOであると言えます。
『ステーキ用の鉄板皿を制作するメーカー』のHPに、ステーキのレシピを知りたい人が訪問しても意味がないわけですし。
例えば、神戸駅前で営業する『素材にこだわり神戸牛だけを提供するステーキハウス』のHPに、神戸を訪れる予定のない人のPVばかりが積みあがっても、実店舗の売り上げには貢献しないわけです。

インターネットは、幅広く多数の情報を効率よく収集できるメリットを持つ反面、情報が多すぎて、本当に欲しい情報が探しにくい(埋没してしまう)という二面性を持ちます。

とあるクライアントさんで実際に経験した例を模すと。
キーワード:『ステーキ』でのSEO向上を望んだクライアントさんのHPにおけるアクセスログ解析を行った結果、キーワード:『ステーキ』での検索サイトから流入した訪問者の訪問時間に対し、キーワード:『神戸牛 ステーキ』という複合キーワードで検索サイトから流入した訪問者の訪問時間の方が4倍以上長く、かつ店舗MAPへの誘導率がきわめて高いという結果が出たことがあります。

1000人の冷やかし客よりも、10人の見込み客を獲得する。
この考え方は、SEOにおけるキーワード選定において、極めて重要な軸となる考え方です。


+表記の違いを考える
例えば、『Server』についての日本語表記は、『サーバ』と『サーバ』が存在します。
IBMの場合、社内表記ルールにより『サーバ』が正しい表記ですが、HP(ヒューレットパッカード)では『サーバー』で表記されています。

もし、IBMの代理店を対象に、ラックを販売するメーカーがホームページに製品情報を掲載する場合、『サーバー』ではなく、『サーバ』と記載しないと、SEO効果が下がることが考えられるわけですね。

実際には本例の場合、『サーバ』と『サーバー』はGoogleでは名寄せをしてくれるので、おそらく(あくまで推測です)SEO効果の違いは出ないと思われます。
しかし、このように名寄せをするほど一般的でない言葉をキーワードに設定する場合や、海外製品の日本語音読みなどについては、十分な注意が必要です。


私は、サイクルロードレースが好きなのですが、とても好きなレースのひとつに、『ロンド・ファン・フラーンデレン(Ronde van Vlaanderen)』というレースがあります。
このレース、ベルギー語(フラマン語?)だと『ロンド・ファン・フラーンデレン(Ronde van Vlaanderen)』ですが、『ツール・デ・フランドル(Tour des Flandres)』とも表記されます。
ちなみに、『ロンド・ファン・フラーンデレン』だと検索結果は約 26,800 件 。
ツール・デ・フランドル』だと検索結果は約 54,900 件です。
あくまで私の印象ですが、通をきどるファンは、『ツール・デ・フランドル』と呼ぶような気がします(私もそうです(笑))。
このようなケースだと、『ロンド・ファン・フラーンデレン』と『ツール・デ・フランドル』の両方のキーワードをSEO設定する必要があるでしょうね。
DVDを販売するJSPORTSさん、『ツール・デ・フランドル』でしかヒットしませんよ。改善の余地ありかと思います、うん...




SEOにおけるキーワードの選定については、他にもポイントはいくつもあるのですが、とりあえず基本と思われるものをピックアップしてみました。最後の表記の揺れについては、キーワードによってはまったく関係のない要素ではありますが、関係する場合、致命的な失点となるケースがあるため、取り上げました。

ちなみに、ウィキペディアの『サーバ』の項に『サーバ』/『サーバー』の表記ゆれについて記載があります。IBMは『サーバー』表記が標準との記載がありますが、これは間違いです。

ウィキペディアの間違い見つけると、ちょっとうれしくなるのは、私だけでしょうか....( ̄ー ̄)

AndroidをPalmと比較する

先日、auのIS05を入手しました。

実は私、かつては、かなり熱心なPalmユーザーでした。
通勤途中には、『青空文庫』から落とした小説を読んだり、『SimCity』を楽しみ。
会社に行けば、『Intellisync』でNotesのToDo/カレンダーとPalmを同期。
社内/客先を問わず、ちょっとしたメモは、『グラフティ文字』を駆使し、Palmに蓄積。
外出先では、『CFカードPHSカード』で、ネットをチェック。
帰宅すれば、『muchy.com』だったり、『PalmFan』をチェックしては、あれやこれやとアプリをセレクトするのを楽しみにしていたわけです。

最終的に使用していたのは、SONYCLIE TH55でしたが、確か2008年くらいまではだましだまし何とか使用していた覚えがあります。


そういう私にとって、『基本PDAと変わらないだよねぇ』という、スマートフォンに対する変な逆劣等意識があり、なかなかスマートフォンを入手するには至りませんでした。そう、使い始めた知り合いが『スマートフォンって使いにくいんだよ...』とぼやくたびに、ある種の優越感を密かに抱きながら、『まぁ、基本PDAだからねぇ。電話じゃないんだよ』なんて愚にもつかない講釈をたれていたわけです。


そんな私も、いい加減スマートフォンを使用しないと、偉そうなことも言っていられないなぁと思い入手したのが、au:IS05。SHARP製のAndroid端末ですね。
前置きが長くなりましたが、以前愛用していたPalmを比べて、Androidを自分なりに考察してみようと思います。

PDAと比較しても、スマートフォンが、仕様の観点から大きく異なるデバイスであるとの認識は持っていません。(携帯電話機能を除けば...、ですけど)
ただ、性能の向上や、デバイスとの親和性が大きく高まったと感じるのは、通信機能およびGPSですね。
あの不恰好でかさばる『CFカードPHSカード』だったり、GPSユニットをデバイスに差し込む必要がないのは、大きな進化かと。

そして、AndroidPalmの比較で大きな進化と深化を感じるのは、Googleが提供する一連のWebサービス(カレンダー、Gmail、Map、Docsもろもろ)との連携。スマートフォンを使い始める前から、Googleサービス群との連携については期待していましたが、いざ使い始めると、事前期待以上に便利。


結局...
Palmは基本思想として、パソコンの一部機能を持ち出すための補助デバイスであったわけです。
定期的に、PalmDeskTopを介してパソコンとのデータ同期を実行する必要があり、それは確かに便利な発想ではありました。しかし、一方でパソコンの代替にPalmがなりうることは、仕様思想上絶対にありえないというジレンマにもつながっていました。
つまり、Palmはあくまでパソコンの延長線上に存在する存在であると。

一方、スマートフォンはあくまで携帯電話の延長(というか、携帯電話のひとつ)であることは明確。
そしてGoogleは、脱パソコンたるスマートフォンの思想を邪魔しないように、スマートフォンにもGoogleサービス群との連携を提供しているとも考えられるのではないでしょうか。

パソコンをハブとして考えざるを得ないPalm
Webサービスにハブを設定することにより、デバイス選択の自由度を高め、スマートフォンの価値を独立化させたAndroid

まあ、こんな小難しい考え方をせずとも、Androidには楽しいことがいっぱいありますけど。


ちなみに。
2009年の総務省による調査から、30歳未満における携帯電話、パソコンの普及率について以下のようなデータが存在します。

  • 携帯電話の普及率は、男女とも約94%
  • パソコンは、男性約70%。女性約62%

http://www.garbagenews.net/archives/1485865.html

むしろ、約6%が携帯電話を持っていないことに驚きを感じます。

私のとあるクライアントでは、学生のリクナビを介した会社説明会へのエントリーのうち、8割がモバイルからエントリーだったそうです。
若年層におけるパソコンの普及率が低い現状を考えると、パソコンの存在がハブとして不可欠なPalmは、思想としてAndroidに劣っているのは明確ですね。
もちろん、Androidの優位性は、ここに記載した論点だけには因りませんし、そもそもPalmのようなレガシーな存在と比較すること自体が無意味かもしれませんが


って、ここまで書いてきて疑問。
iPhoneは、基本的にiTuneが必須なんですよね??
(今後始まるiCluodは置いておきます)

仕様設計思想からすると、思いっきりPalmと被るんですけど。
これは、Appleのブランド力がレガシーな設計思想を補って余りあるものと考えるべきなのかどうか....
それとも、単純に、iPhoneiPod代替として使用していない、つまりiTuneを連携せずに使用しているユーザーが多いということなのでしょうか...

SEOの方法論④ キーワードの選定

引き続き、SEOの方法論について書きたいと思います。

『3.ターゲットとするキーワードに関する、優良なコンテンツが存在していること』のイントロダクションとして、本項ではキーワードの選定を取り上げます。


SEOについてのお客さんからの相談でよくあるパターンは、すごくざっくりとしたキーワードでのSEOを望まれるケース。例えば、『サーバ』、『オイル』、『おにぎり』など、ごく汎用的な一般名詞などですね。
このようなキーワードは、検索結果も多いため、SEOの難易度も上がるばかりでなく、そもそもターゲットとしたいユーザーを十分にホームページへ誘導できない危険性もあり得ます。

本項では、以下『ステーキ』というキーワードを例にご説明します。

+競合を考える
今日現在、『ステーキ』でGoogle検索を行うと、約3910万件の検索結果が表示されます。
一方、『ステーキ肉』で検索すると検索結果は約266万件。
『Tボーンステーキ』で検索すると検索結果は約156万件になります。

ライバルが少ないほうが勝つ確率が上がるのは当たり前の話ですね。
SEOというのは、絶対値としてのSEO対策レベルの向上も必要なのですが、相対値観点からのプランニングが結構重要だったりします。とてもイメージ的な言い方になりますが、SEO偏差値の平均:65で、かつライバルが3910万サイト存在するキーワード:『ステーキ』で戦うよりも、SEO偏差値の平均:55で、かつライバルが156万サイト存在するキーワード:『Tボーンステーキ』を戦場に選んだ方が、勝ち残りやすくなるということですね。

やみくもにざっくりとしたキーワードを選定せず、勝てる見込みのあるキーワードを選定するのも、SEOにおけるキーワード選定の一つのポイントです。


+あなたの特性を考える

  • ステーキをテーマにバラエティに富んだメニューを提供するチェーン展開レストラン
  • 素材にこだわり神戸牛だけを提供するステーキハウス
  • ステーキ肉を販売する通販サイト
  • ステーキの美味しい作り方(レシピ)を情報提供するレシピ情報サイト
  • ステーキ用の鉄板皿を制作するメーカー  などなど

上記に挙げたのは、SEOキーワード:『ステーキ』を望まれると想定されるホームページ、もしくはWebサイト運営者(運営社)を想像してみたものです。
もちろん、鉄板皿メーカーさんも、『ステーキ』で検索一位になればうれしいでしょうけど、率直あまり意味がないと思います。
『意味がない』の理由を補足すると。
SEOの目的は、以前も書いたとおり、売り上げ向上等、企業の事業発展に寄与させることです。けっして、SEOそのもの、つまり検索順位の向上が最終目的ではありません。
『ステーキ』で検索する人の多くは、おそらくはステーキを食べることに関する情報、つまりレストランだったり口コミ情報だったりを探すことが目的であり、ステーキ用の鉄板皿を求める方は、割合としては少ないでしょう。ステーキを食べたいと思っている人が、ステーキ用鉄板皿メーカーのHPに来ても、大半はすぐに去って行ってしまうはず。もちろん、ステーキ皿の売り上げ拡大は望みにくいはずです。

鉄板皿メーカーさんが、キーワード:『ステーキ』で検索順位一位になったとしても、PV(ページビュー)が上がるばかりで、Webサーバへの負担が増えるばかりでしょう。鉄板皿の売上向上もあるでしょうが、Webサーバへの負荷対策を考えたら、マイナスになるかも...しれませんよ。

露出が増えれば広告宣伝効果が上がるというのは、一面では正論です。しかしながら、マス・マーケティングからよりミクロなマーケティング、つまりターゲット・セグメンテーションを絞ることができるのが、Webマーケティングのメリットでもあります。

『あなたの特性』を把握し、後述の訪問者について考えるたうえで、よりROIの高いキーワードを選定するのも、SEOにおけるキーワード選定の一つのポイントです。


+訪問者を選定する
昔、とある量販店の新店開店時に店頭販売応援に立っていた時の話ですが。
私の接客を見た、その量販店の社長から、お褒めの言葉を頂戴したことがあります。
『君は、お客さんの購入するものを、君が決めることのできる接客が出来ている。それはとても重要なことだ』

これを、ホームページの運営に置き換えると。
ホームページ、もしくはオーナーたる企業側の求める訪問者を効率よく誘導することが、ホームページ運営に求められることであり、その手法の一つがSEOであると言えます。
『ステーキ用の鉄板皿を制作するメーカー』のHPに、ステーキのレシピを知りたい人が訪問しても意味がないわけですし。
例えば、神戸駅前で営業する『素材にこだわり神戸牛だけを提供するステーキハウス』のHPに、神戸を訪れる予定のない人のPVばかりが積みあがっても、実店舗の売り上げには貢献しないわけです。

インターネットは、幅広く多数の情報を効率よく収集できるメリットを持つ反面、情報が多すぎて、本当に欲しい情報が探しにくい(埋没してしまう)という二面性を持ちます。

とあるクライアントさんで実際に経験した例を模すと。
キーワード:『ステーキ』でのSEO向上を望んだクライアントさんのHPにおけるアクセスログ解析を行った結果、キーワード:『ステーキ』での検索サイトから流入した訪問者の訪問時間に対し、キーワード:『神戸牛 ステーキ』という複合キーワードで検索サイトから流入した訪問者の訪問時間の方が4倍以上長く、かつ店舗MAPへの誘導率がきわめて高いという結果が出たことがあります。

1000人の冷やかし客よりも、10人の見込み客を獲得する。
この考え方は、SEOにおけるキーワード選定において、極めて重要な軸となる考え方です。


+表記の違いを考える
例えば、『Server』についての日本語表記は、『サーバ』と『サーバ』が存在します。
IBMの場合、社内表記ルールにより『サーバ』が正しい表記ですが、HP(ヒューレットパッカード)では『サーバー』で表記されています。

もし、IBMの代理店を対象に、ラックを販売するメーカーがホームページに製品情報を掲載する場合、『サーバー』ではなく、『サーバ』と記載しないと、SEO効果が下がることが考えられるわけですね。

実際には本例の場合、『サーバ』と『サーバー』はGoogleでは名寄せをしてくれるので、おそらく(あくまで推測です)SEO効果の違いは出ないと思われます。
しかし、このように名寄せをするほど一般的でない言葉をキーワードに設定する場合や、海外製品の日本語音読みなどについては、十分な注意が必要です。


私は、サイクルロードレースが好きなのですが、とても好きなレースのひとつに、『ロンド・ファン・フラーンデレン(Ronde van Vlaanderen)』というレースがあります。
このレース、ベルギー語(フラマン語?)だと『ロンド・ファン・フラーンデレン(Ronde van Vlaanderen)』ですが、『ツール・デ・フランドル(Tour des Flandres)』とも表記されます。
ちなみに、『ロンド・ファン・フラーンデレン』だと検索結果は約 26,800 件 。
ツール・デ・フランドル』だと検索結果は約 54,900 件です。
あくまで私の印象ですが、通をきどるファンは、『ツール・デ・フランドル』と呼ぶような気がします(私もそうです(笑))。
このようなケースだと、『ロンド・ファン・フラーンデレン』と『ツール・デ・フランドル』の両方のキーワードをSEO設定する必要があるでしょうね。
DVDを販売するJSPORTSさん、『ツール・デ・フランドル』でしかヒットしませんよ。改善の余地ありかと思います、うん...




SEOにおけるキーワードの選定については、他にもポイントはいくつもあるのですが、とりあえず基本と思われるものをピックアップしてみました。最後の表記の揺れについては、キーワードによってはまったく関係のない要素ではありますが、関係する場合、致命的な失点となるケースがあるため、取り上げました。

ちなみに、ウィキペディアの『サーバ』の項に『サーバ』/『サーバー』の表記ゆれについて記載があります。IBMは『サーバー』表記が標準との記載がありますが、これは間違いです。

ウィキペディアの間違い見つけると、ちょっとうれしくなるのは、私だけでしょうか....( ̄ー ̄)

SEOの方法論③ ページランク

だいぶ久しぶりの更新になってしまいましたが。
こんな野良Blogでもあ〜だこ〜だ言う人はいるもんで、ちょいと遠ざかっていました。

気を取り直して、記事を更新していきたいと思います。


SEOの方法論』のうち、『3.被リンク、つまりそのHPに対する他サイトからのリンクが存在し、かつ優良な他サイトからリンクされていること』について、書き連ねていきたいなと思います。


3.被リンク、つまりそのHPに対する他サイトからのリンクが存在し、かつ優良な他サイトからリンクされていること
本件、Googleページランク (PageRank) のことです、要は。
詳しくは、Wikipedia『ページランク』の項をご覧ください。



...で終わってしまっては意味がないので、ちょいと補足をしたいと思います。
ページランクとは、Googleの検索ロジックの中核をなす技術です。その基本的な考え方としては、『優秀な他サイトからのリンクが多いページは、良いページである(であろう)』という考え方に沿ったものではありますが、ここでのポイントは、『優秀な他サイトからの....』というところ。

Googleが検索対象とするすべてのHPには、このページランクの採点がなされています。
この採点が高いHPからのリンクの方が、そうでないHPからのリンクよりも、高い評価=SEOで上位に表示されるということですね。

例えてみれば...
ある人物Aさんを紹介するとします。
僕のような根無し草な準ニート(...泣)が、Aさんを
『Aさんは素晴らしい人物だから』
と紹介しても、『どうせ、ニート仲間だろ!?』と思われ、Aさんは評価されにくいと思います。
しかし、皆が知っている有名企業の部長さんが同じようにAさんを紹介したら、Aさんは信頼に足る人物であると評価されることと思います。

ページランクの基本的な考え方は、こんなイメージですね。
冒頭に挙げた、『3.被リンク、つまりそのHPに対する他サイトからのリンクが存在し、かつ優良な他サイトからリンクされていること』とは、つまりページランクの考え方を言い換えただけのものです。


さて...
SEOコンサルを売りとする会社の中には、非リンクを作為的に作り出し、ターゲットたるHPのSEOを上げていこうという会社があります。
このようなやり方に、ある一定の効果があることは僕の経験上から言えば確かなことではありますが。
一方で、リンクスパム等の不正なSEO手法を施したHPとみなされ、逆に検索表示順位が下がり、SEOが悪くなってしまうケースもあります。

僕が知る限りではありますが、SEOコンサルテーションと称する会社の具体的な方法について、注意すべきものについては、いずれ書いていきたいと思います。

【HP担当者の悩み】 HPリニューアル 担当者の理由と悩み

前回に続くのであれば、SEOのことを書くべきなのですが。
まじめな話が続くのもつまらない(僕が...、ですよ)ので、『ホームページリニューアルを検討する際の理由と、HP担当者の悩み』について、僕が経験したことを交えつつ書きたいと思います。


まじめに考えれば、HPリニューアルを行うための理由としては、以下のようなものが挙げられるかと思います。

  • 前回のリニューアルから、ずいぶんと時間がたっている
  • ホームページに記載されている内容が、現在の会社の事業内容、サービス内容、商品内容などと異なってきている
  • 会社に大きな変化があった(上場廃止、買収による子会社化、社名変更など)
  • ホームページの質を向上させたい(デザイン、ユーザビリティ、問い合わせ窓口、個人情報対応など)
  • アピールポイントを変えたい(CSRの訴求強化、採用目的からビジネス目的への転換など)


上記に挙げたのは、いずれも、言うなれば『まともな理由』です。
ホームページ担当者の方々の現実からすると、実際はいろいろあろうかと...、というか、いろいろありました。

  • 上司に、『担当なんだから、そろそろリニューアルしろよ!』と言われた

→ 明確な理由はないケースがほとんど。
  ひどい場合は、言った張本人である上司が忘れているケースも。

  • 営業から、『ホームページがダサい』とクレームをつけられた

→ これも具体的な理由を示してくれないことがほとんど。
  たいてい、口の悪い営業から頭ごなしに言われる。

  • HPリニューアルをしないと、仕事をしていないように思われる

→ ばかげているように思えますが、意外と多いのがこれ。
  社内外を問わず、周囲から『リニューアルしないの?』と言われ、
  徐々に『リニューアルしないと...』と思い始めるケース。

  • 『競合のHPの方が、良くできているね』と言われた。もしくは、自分でもそう思う。

→ 『隣の芝生は青い』のパターンですが。
  本当に青い(よくできている)場合は、担当者のフォルトとみなされるケースもあり、
  聞き流せなくなってしまいます。


企業ホームページって、社内外を問わず、皆が同じように見えるものなので、HP担当者に対する風当たりはどうしても強くなりがち。
まして、最近だと個人的にBlogをやっていたり、インターネット/ホームページ事情にかなり明るい社員もいたりして、テクニック/技術的な話だと、HP担当者を凌駕しているケースも多々あろうかと思います。

そうすると、HP担当者の自発的行動ではなく、周りの声に押される形で、ホームページリニューアルを検討しなくてはいけないケースも、実際に数多く見てきました。


では、HP担当者はどうすべきかというと、
『本当にHPリニューアルをすべきかどうか?』
自分自身で考えてみるべきです。

リニューアルをすると決めたら、その理由を明確にする。
リニューアルが不要だと思っても、その理由を明確にする。

どちらにしても、周りがホームページについて、あ〜だこ〜だ言い始めたら、HP担当者としては、きちんとそれに対して裏付けのある意見を持たなければなりません。会社員である以上、当たり前のことですが。


ところで。
『本当にHPリニューアルをすべきかどうか?』かどうか、ご自身で判断がつきかねるHP担当者の方。
そういう場合は、今お付き合いのあるHP制作会社の営業やWebディレクターに相談しましょう。
今リニューアルを行うべきかどうか、また行うにしても、行わないにしても、その理由を入れ知恵してもらいましょう。

で、仮にそこで明確なアドバイスをもらえなかったり、意見に客観性がなくて頼りにならなかったり、もしくはHPリニューアルをする前提で一方的に話を進められたりした場合は...

そんなHP制作会社とは、付き合いを考え直したほうが良いです、ホントに。
このBlogのメインテーマでもある、HP担当者の苦労を鑑みた場合、制作会社の能力如何は、担当者の職務遂行に大きく影響を及ぼします。

このようなHP担当者が困っているケースで、仕事をもらう立場(HP制作会社)としては、目先の売り上げ等々下心に惑わされず、きちんとしたアドバイスをできるかどうかは、元営業である僕自身の経験としても確かに心情的にしんどいこともありますが。

でも、こういう時にこそ、協力を求められるパートナーでないと、HP担当者としては、長くて良い付き合いはできないはずです。そこは、お金を支払う側の立場として、冷静にご判断されるべきと思います。